重責を果たした赤沢経済再生担当相

日米の関税交渉に臨んだ赤沢経済再生担当相が帰国した。会談内容は発表されていないが、米国の要望順位が判明したとして、取り敢えず会談は成功裏に終わったとされている。日米関税交渉に誰を任命するのか、選択肢は色々あった。米国と太いパイプを持つ麻生前副総裁や、強いネゴシエーターとして茂木敏充や甘利明が取り沙汰されていた。ところが、石破は同郷の赤沢経済再生担当相を選んだ。政治評論家の田崎史郎は「赤沢では荷が重すぎる」とし茂木らを推奨していた。赤沢は会談後「自分は格下だ」と謙遜した。この発言に噛みついたのがハゲの橋本五郎だ。「赤沢は日本国を代表しているのだから、同格に対峙すべきだ」と真っ赤な顔で喋りまくった。自分は「問題はそこなの?」と思った。要は、会談で成果が得られるかにある。成果が得られなかったのならば、青筋を立て怒るのも良いだろう。格下と謙遜しても、言うべき事は言えるものだ。年寄りは、実績のある経験者に頼りがちだ。それではいつまで経っても変わり映えしない。交渉力未知数でも可能性を感じさせる若手の政治家を抜擢することこそ、日本政治を刷新させる一歩だと思う。