コメ価格の高騰が止まらない。農水省は備蓄米を放出したが、スーパーには出回らない。いよいよ5kg5000円が現実となってきた。農水省が放出した先は殆どがJAだ。以前からJAはコメ価格の高値を目指している。状況から判断すると、原因は減反政策によるコメ在庫の不足にあるが、JAによるコメの抱え込みも、高騰に拍車をかけていると見るべきだろう。そこには根本的にコメ農家の生産性の低さがあると言われている。それを解消すべくコメ農家が期待する「田植えのいらないコメ作り」の試験栽培が宮崎で始まったという。水が張っていない田んぼに、ドリルシーダーで種もみを直播きする方法だ。通常は種もみに水を浸種させなければならない。そして、種まきの作業、田植え前の代かきの作業が2回必要だ。更に田植え作業も省け、一発で播種作業が出来るのだ。その後田んぼに水を張り、順調に育てば、秋には収穫出来る見込みだという。ひょっとすると、技術革新がコメ価格の高騰を止めるかもしれない。
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