義務教育よりも私立高校を無償化するのは何故

自民が予算を通すため維新を取り込んだ高校授業料無償化が話題になっている。ある親にとっては「無償化になって良かった」などと言うと、年収がバレバレになる不都合があるという。自公維が合意した無償化は、私立の上限額を年45万7000円に引き上げるというもの。それに先立ち、2025年度からは所得制限が撤廃され、今まで受給出来なかった年収910万円以上が受給対象になる。「無償化になって良かった」などと言う親は年収910万円以上であることがバレてしまうのだ。結局、2025年度に新たに支給を受けるのは高年収世帯だけなのだ。このブログ「私立高校の授業料が無償化されたら」「私立高校無償化の狙いと効果」「次は大学無償化だと?」に書いたように、高校授業料無償化には数々の問題がある。更に言えば、義務教育の問題もある。義務教育である私立小中学校は無償化されていない。なぜ、義務教育でもない私立高校が優先的に無償化されるのか。理屈に合わない。維新も石破政権も支離滅裂だ。