日銀総裁がデフレからインフレに宗旨替え

植田日銀総裁が衆院予算委員会で、2024年以降の物価見通しについて「2023年までと同じような右上がりの動きが続くと予想している。日本経済はデフレではなくインフレの状態にある」と述べた。日銀総裁が「デフレだ、デフレだ」言い続けてきた挙げ句、いきなり「インフレの状態にある」と踏み込んだ発言をしたのに、マスコミも国民も反応していない。何故なのだろう。実社会では、もう2年間も物価が値上がりし続けている。国民全体が物価上昇に悩まされている。日銀がデフレと言っても、誰もデフレとは思っていなかった。インフレ状態の日本経済を指して、日銀総裁が国会で「インフレの状態にある」と発言するのは間が抜けている。慎重の上に慎重を重ね、1周遅れで経済状況を追認するのでは日銀の存在価値が無い。どうせ日銀総裁が国会で発言するのであれば、黒田バズーカを如何に正常に戻すのかを説くべきだと思う。