不老技術の進展

ギネスブックに載っている最長寿命者は122歳のフランス人女性だ。120歳を超えて生きていた唯一の人類と言われている。日本は長寿命国と言われており、現在、日本人の平均寿命は男性で約81歳、女性で約87歳だ。だが最新科学により、100歳を超え、人類のDNAの限界と言われている120歳にまで延びる日が近づいているという。老化の大きな要因の一つは、老化細胞が臓器や組織の中に蓄積し、炎症を起し臓器の機能を低下させることだ。この老化細胞を除去できれば、理論上は老化しない体を手に入れられることになる。東大医科学研究所は、老化細胞を生き延びさせているGLS1という酵素を発見した。この酵素の働きをブロックするGLS1阻害薬を使えば、老化細胞を選択的に除去出来る。マウステストでは30歳くらい若返ったという。順大では、老化した血管内にGPNMBという老化抗原を発見し、自身の免疫力で、老化細胞が除去出来るという。また、東大農学生命科学研究科では、カロリー制限様物質で長寿遺伝子ともいわれるサーチュイン遺伝子を活性化させる方法が開発されている。いつの日にか、人体の臓器は取り換え可能なものになるので、人類の寿命は脳の寿命とイコールになるとも言われている。脳だけであれば、100年と言わず、200~500年も見込める。ひょっとすると、不老の先には不死も現実になる日が来るのかもしれない。