木を見て森が見えない小西参院議員

NHKのブラタモリが3月で終了する。地学を切り口とした斬新な番組だった。日本の景色を見る目が変わったのだから、有意義な番組であったと思う。ところが、タモリと共演の女子アナに難癖をつける国会議員が現れた。立憲民主の小西洋之参院議員だ。タモリと共演の女子アナがニュース9やクローズアップ現代のキャスターを務めていることは課題があると指摘する。以下その指摘内容。報道番組のキャスターには、長年に渡る専門的な訓練と研鑽を積むことが必須だが、林田理沙アナはその要件を満たしていない。ニュース9は、ただニュースを垂れ流すだけで、独自の事件の本質に迫る調査報道が皆無だ。これでは受信料を国民視聴者に求める資格はないと言わざるを得ない、と。でも、小西議員の指摘は全く的外れだ。番組編成や人選や調査報道は、NHK経営トップを含めた報道局が決めたもので、決して女子アナではない。小西議員が攻める相手はNHK経営トップであるべきだ。更に大きな問題は「公共放送としてのNHKの在り方」なのだ。まさに、小西議員は、木を見て森が見えず状態ということだ。先ずは、己に国会議員としての資質があるかを問うべきだろう。