大谷選手の左用グローブ寄贈の話

大谷選手が、全国の小学校に野球グローブを寄贈するとのニュース。対象は、特別支援学校を含む日本国内の全小学校約2万校で、子供用グローブ3つずつ約6万個を贈るという。大谷選手のメッセージは「野球しようぜ!」で、子どもたちが楽しくキャッチボールをする姿を想像しているとのこと。でも、キャッチボールは2人で出来る。何故3つなのかと思ったら、1つは左利き用でマイナーな子どもにも配慮したとのこと。まさに神対応だ。嬉しくなった。嬉しくなったのには理由がある。自分は左利きだ。小学生の頃、野球が流行っていた。BEARSというチームに入り、ロゴ入りワッペンを付けて得意顔だった。スポーツ用品店には多くのグローブが飾られていた。ところが、左利き用は、形も大きさも色も選択する余地は無かった。しかも、値段は右用の5割増し。この時、自分は子どもながら、今後は右に徹しようと決心した。そして、テニスもゴルフも卓球も右手で始めた。結局、ボールを投げる野球とボーリングだけが左として残った。でも、左利きが右利きに変えるのはそう簡単ではない。例えばテニス。特に大変だったのがサーブだ。左ならばそこそこ出来るのだが、右でするとサリドマイドかと冷笑された。まず左でラケットを振り、鏡を見る。今度は右手に持ち替えて鏡を見ながら振ってみる。この繰り返し。そして乗り越えた。大谷選手の左用グローブの話は胸に刺さった。小学生の頃が走馬灯のように蘇ってきた。感動した。