岸田さん、ホタテ産業をどうする?

福島原発事故の放射能汚染水の処理水放出が始まり、中国が日本産海産物の輸入を全面ストップして数ヶ月が過ぎた。でも、国内では福島産海産物の販売は好調だ。何故なら全国民が科学的に処理水の放出には問題が無いことを理解しているからだ。福島の漁民はホッとしているに違いない。一方で、ホタテ関係者は、煽りを食っている。日本のホタテ輸出先は中国がトップで467億円、それに台湾111億円、米国78億円と続く。ホタテにとって中国の全面ストップは大打撃だ。賢明な日本人だから、それではホタテも国内で消費しようと思う。スーパーには今までに無くホタテが並んでいる。我が家でも、応援のためホタテを買った。ところが、値段は普段と変わらない。並ぶ割には安売りではないのだ。ホタテは養殖業者が加工会社に卸し販売業者へと流れる。ところが、輸出停止前にホタテの取引価格が決まっているため、加工会社は高値でホタテを引き受けざるを得ない状況にあったのだ。いまホタテを安売りするためには、加工会社の工賃を削る以外に無い。だが、それでは、加工会社が潰れてしまう。では、来年に中国の輸入規制が続くとなると、どうなるのだろう。価格が下がれば消費者はホタテを満喫出来るが、北海道経済には大打撃となる。ホタテ養殖は続かさせるべきもの。値が下がっても経済的に成り立つようにすべきもの。さて、どうする岸田首相。答えは簡単だ。出来るかな~。