日本は平和だと感じさせる珍事

臨時国会の開会式で珍事があった。額賀新衆院議長が恒例により式辞を読んだ。式辞の紙は自ら持って退場するのが習わしだが、あろう事か紙を誤って天皇陛下に手渡してしまった。天皇陛下も少し戸惑っていたが、紙を受け取った。額賀は「緊張した結果で反省している」と釈明した。一方天皇陛下は「気にしていない」とのこと。それにしても、額賀は何故緊張してしまったのだろう。額賀の頭の中には戦前の天皇のイメージが焼き付いていたのかもしれない。天皇陛下も鷹揚だ。日本は平和だと感じさせる珍事だった。でも、習わしと異なると指摘するマスコミは、未だに戦前のイメージを抱いているのかもしれない。安倍元首相に較べれば、額賀は真面だと思う。安倍は、天皇が被災地を慰問した時の仕草を茶化したことがある。まさに不敬な態度と言える。平和も度を超えると、不敬な輩が現れるものだ。新衆院議長には、慣例に囚わられずに、議長職を全うしてほしいものだと願う。