バカの壁は鉄壁だ

岸田首相が経済対策を打ち出したものの、口にするのは「年収の壁」対策ばかりだ。でも、壁対策として、130万円を超えても連続2年までは社会保険料を払わなくても良いようにするとか、保険料相当額を企業に支払い従業員の負担が増えないようにするとか、余りにも小手先だ。しかし、抜本的に年収の壁を打ち破る方法は色々ある。例えば、髙橋洋一嘉悦大教授は、壁を超えた給与の範囲内でなくす控除額や保険料支出を設定するだけで良いと言う。または、海外のように夫婦で所得を二分して所得税を払う方式にすれば壁は無くなると指摘している。また、原田泰名古屋商科大学ビジネススクール教授は、社会保険料負担と配偶者手当を200万円まで引き上げることだ主張している。すると日本全体の賃金収入が1兆円増え、家計が良くなるだけでなく税収が2500億円増える。一方で社会保険料の減収は315億円。315億円を守るために、2500億円の税収を放棄しようと考える者はいるのかと言っている。但し、原田教授説は、パートが全員200万円まで働くというのがの前提だ。でも、こうなれば99%が200万円を目指すに違いない。それにしても、何故岸田は補助金対策しか思いつかないのだろうか。いみじくも髙橋教授が、岸田は「バカの壁」を乗り越えられないと言っていた。出来ることなのに思いつかない、助言する者もいない。バカの壁は鉄壁だ。