インボイス制度が始まった

10月1日からインボイス制度が始まった。課税売上高が1000万円以下の「免税事業者」も消費税の申告・納税が課せられることになる。免税事業者だったフリーランスや個人事業主などは実質増税となると反対しているが、決して増税ではない。今まで特例で免税されていたが、特例が外されるだけ。本来払うべき消費税を払うというだけだ。但し、問題は山積みだ。そもそも国会でインボイス制度導入に関し十分な議論がなされていない。そのため、広く内容が理解されていない。政府は「ご存知ですか?」キャンペーンを行なうだけで内容を説明しない。導入に伴う事務作業の負担も無視されている。マスコミも丁寧に報道しない。法案成立後、政府はほったらかしにしてきた。ところが、施行直前になって、フリーランスらが騒ぎだし、政府が慌てて事態収拾に乗り出した。岸田首相は、インボイス制度円滑実施推進に関する関係閣僚会議を開き、10月に策定する経済対策に支援策を盛り込むと表明した。ほったらかしにしたつけが回ってきたのだ。でも、その支援策も解散前の支持率低下を抑えるための臭いがプンプンする。