卵あれこれ

かつて卵は「1日1個しか食べてはいけない」と言われていたが、日本養鶏協会によると、現在は健康であるならば何個食べてもOKとのこと。健康な人なら血液中のコレステロール濃度が一定に保たれるからだという。そもそも「卵は1日に1個」には科学的根拠が無かったのだ。厚労省の食事摂取基準も改められ、コレステロール摂取量に関する項目は無くなった。今から65年前ころのことだ。中学校の先生が自宅で鶏を飼っていて、毎朝卵を1個食べていると自慢していたのを思い出す。相当高価だったのだろう。その後、卵は物価の優等生になった。高度成長下でも何年経っても価格が変わらなかった。むしろ相対的に価格が下がり続けたのだ。それが、昨今の鳥インフルと飼料価格高騰で倍以上に跳ね上がった。卵は物価の優等生を卒業したとも言える。卵は完全栄養食だ。大谷翔平選手は、1日にゆで卵16個も食べるという。高タンパクなので、筋肉維持に最適な食材なのだ。自分はコレステロール値が高いが、薬で下げている。カミサンの頭は厚労省の古い食事摂取基準に縛られているようで、我が家の食卓に卵は1日1個以下しか出てこない。自分は1日2個以上を希望している。だが、実現するのはいつの日やら。