PGAツアーとリブゴルフが統合する裏事情

PGAツアーとリブゴルフの統合合意に疑義を抱いた米上院の財政委員会が公聴会を開いた。だが、PIFのルマイヤン会長とリブゴルフのグレッグ・ノーマンCEOは、スケジュールの都合を理由に公聴会を欠席し、PGAツアーのモナハン会長も体調不良とのことで欠席した。出席したのは、モナハン会長の代理を務めるPGAツアーのロン・プライスCOOと、統合合意の交渉を水面下で進めた立役者と言われるジミー・ダン理事の2名だけだった。でも、統合に向けた交渉内容が明らかになってきた。ルマイヤン会長が密かにダン理事に打診したのが始まりだ。ルマイヤン会長の要望は「タイガー・ウッズとロリー・マキロイにリブゴルフのチーム・オーナーになってもらい、最低でも年間10試合に出てもらうこと」と「ルマイヤン会長にオーガスタ・ナショナルとセント・アンドリュースのメンバーシップを授けること」だったという。タイガーもマキロイもリブゴルフに行くはずがない。オーガスタもセント・アンドリュースもPGAツアーとは別の独立した団体だ。叶う訳が無い。一方、モナハン会長の要望は「合意交渉にグレッグ・ノーマンを外すことと解任すること」だった。要するに、統合合意の根底にあるものは、ルマイヤン会長の権力欲とモナハン会長のノーマン憎しという感情だったのだ。このブログ「PGAツアーとリブゴルフが統合するって」にも書いたが、統合がスンナリ成功するとは全く思えない。ひょっとすると、統合合意の更なる根底にあるものはモナハン会長への賄賂かもしれない。何れ明らかになるだろう。