環境保護から作物保護へ

最近のゴルフ場は地元に調和しているように感じる。昔のように農薬散布で環境を破壊しているという噂など聞いたことが無い。1990年に、厚生省から水道水の暫定目標値が、環境庁からゴルフ場農薬の暫定指導指針が通知され、更に、この水質の基準を達成するため、ゴルフ場農薬使用の適正化についての通達が農林水産省から出された結果、ゴルフ場の水質汚染の問題は無くなった。コースの芝生は綺麗に刈り込まれ、枝打ちと間伐で日光が当たり、風通しが良くなり、木々が健康に育っている。まさに里山効果で環境破壊ではなく、環境保護に役立っている。ところが、環境が良くなり過ぎたことで、イノシシや鹿、猿などが増え、ゴルフコースが荒らされるだけではなく、近隣の農産物にも被害が出てしまっているという。今度はゴルフ場が地元を助ける番だ。地元と協力してイノシシや鹿、猿などの被害を無くす方策が求められている。