中国の体質あれこれ

中国当局が漫画やアニメなどの海賊版サイトの強制捜査を行いサイトを閉鎖したとのこと。日本側の要請で中国の海賊版サイトについて本格的な捜査が行なわれたのは初めてだ。このサイトのアクセス数は2年間で3億件を超え、1億円を稼いでいた。東宝やNHKなど映像大手6社とコンテンツ海外流通促進機構CODAなどが中国に対応を求めていた。今回はCODAの拠点が中国にあることから、現地当局に被害を直接訴え出ることが出来たようだ。サイト運営者は通常、海外のウェブサービスなどで身元を隠しているので特定が難しい。しかし、今回はホワイトハッカーの協力でサイトを解析し、情報入手に成功したとのこと。やっと中国も衣食足りて礼節を知り、真面な対応が取れるよう体質が変わったのかもしれない。でも、一方では帰国直前のアステラス製薬社員が国家安全当局に拘束された。刑法と反スパイ法に違反した疑いというが、どのような行為が法に触れるのかは曖昧だ。この曖昧さが不気味で、中国への入国をためらわざるを得なくなる。安定的な経済成長を目指す中国には、なお一層開かれた体質への改善が必要だ。