必勝シャモジ

岸田首相が電撃的にウクライナを訪問した。インドから急遽ウクライナ隣国のポーランドへ。そして電車でキーウに入った。でも、持参したのは殺傷能力のない装備品の支援と必勝と書かれたシャモジだったとのこと。そのシャモジが波紋を広げている。戦争中で緊迫した国の元首に対し相応しい贈り物なのかと。必勝シャモジは、岸田が選挙に勝ったとき地元後援会から贈られたことがある。恐らく岸田はそれを思い出してゼレンスキーの贈り物にしたのだろう。でも、対象が選挙と戦争では全く違う。岸田がお気楽だと批難されるのは当然といえる。必勝シャモジの起源はこうだ。日露戦争の時代、宮島は軍人たちの出征地の一つになっていた。軍人たちは出征前、宮島の厳島神社を訪れ、無事に帰ってくることを祈念し、お守り代わりとして、シャモジを奉納していたという。シャモジは飯をすくうもの。飯をとるもの。それが転じて「敵を召し捕る」となり、勝つための縁起物として世に知られるようになったとのこと。でも現在は「家内安全」「夫婦円満」などの祈念が多い。やはり岸田はお気楽だ。岸田には、長男の西欧お土産といい、ウクライナのシャモジといい、御難続きのお土産のようだ。