星新一ワールドの誕生

人工知能AIを使って書いた小説が文学賞を受賞する時代になった。葦沢かもめ氏の「あなたはそこにいますか?」が第9回星新一賞優秀賞を受賞した。葦沢氏はチャットGPTを使って、3週間で100点の小説を書いて全ての作品を応募。受賞作は、本人が主体的に執筆し、一部チャットGPTの作った文章を挿入したとのこと。第9回星新一賞の締め切りは2021年9月。2年前だからチャットGPTの黎明期。チャットGPTを使いこなすには相当苦労したに違いない。星新一賞は2014年にスタートした。SF作家星新一らしく、当初からAI作品の応募を認めていた。チャットGPTはこの1年で急速に進化した。来年の星新一賞はチャットGPT一色になるまもしれない。まさに星新一ワールドの誕生だ。因みに、自分も星新一賞に応募したことがある。「サッカーボールのような星」と「Invisible World」の2作品。勿論、落選ではあったのだが。