NHKのポカも許されるかも

NHK松山放送局制作の「わたしたちが主役!地域防災を支える高知の子どもたち」という記事が波紋を広げている。舞台は高知県黒潮町。南海トラフ巨大地震で最大30mの津波が想定されている。当初NHKは「津波の発生時に子どもたちが自らの命を優先せず、避難をためらう高齢者を避難へ向かわせるという内容の避難訓練をしている」と報道した。そこにクレームが付いた。老人を1人助けるために子ども3人を犠牲にするのかと。だが、NHKの報道内容は黒潮町の避難訓練の趣旨とは違うことが判明。その後記事は避難訓練の趣旨が不明確だったとして加筆・修正された。黒潮町の狙いはこうだ。黒潮町がアンケートを実施した結果、高齢者20人のうち18人が避難をためらうと答えた。そこで、避難をあきらめる高齢者の意識を変えることを一番の目的に行なった。勿論子どもは、三陸の言い伝えである「津波てんでんこ」の精神で、津波が来たら、いち早く各自てんでんばらばらに高台へ逃げろと指導している。まッNHKの良識の無さが暴露されただけなのだが。他の町村でも多くの高齢者が避難をためらうに違いない。黒潮町の取り組みが広がれば、NHKのポカも許されることになるだろう。