トリチウム含有処理水放出の風評被害撲滅法

福島原発事故のトリチウム含有処理水の海洋放出計画が進んでいるが、未だに地元漁協らが反対している。政府は、放射性物質の含有量は環境基準値以下で問題なしとしているが、地元は風評被害を恐れている。地元が反対するのは当然だと思う。恐らく海洋放出が始まれば、福島近海の漁獲類の売り上げは激減するに決まっている。これに数百億円の基金を設けても、被害は補償を大幅に超えるに違いない。でも、現代の技術ではトリチウムを放出する道しか無い。従って、この問題を解決するには如何に風評被害を軽減するかにかかっている。そこで、思い出した。風評被害を払拭するために、菅直人厚労相はO157カイワレ大根を食べた。武部勤農水相と坂口厚労相は狂牛病払拭のため牛肉を食べた。当時は、馬鹿げた政治パフォーマンスだと思っていた。でも、トリチウム含有処理水については、政治パフォーマンスを繰り広げるべきだと思う。トリチウム含有処理水をペットボトルに詰めて、関係者全員に試飲させるべきだ。少なくとも、岸田閣僚全員、内閣府、厚労省、農水省、環境省の官僚全員を含め。トリチウム含有処理水放出が他人事ではなく、自分の問題として賛否を表明すべきだと思う。そうすれば、実態が明らかになる。賛成多数なら放出GOだ。反対多数ならば、賛同者を更迭し、新たな処理策を探すべきだと思う。