見切り席って

普段は然程プロ野球は見ないのだが、連日のワールド・ベースボール・クラシックWBCは見た。中国、韓国、チェコそして豪州を打ち破り、見事1位通過し準々決勝トーナメントに進出した。勝因は何だろうかを考えた。第一は選手団のまとまりだ。ダルビッシュの存在が大だった。通常先輩選手は、先輩面してふんぞり返る。そして殆どの若手選手は萎縮する。だから、チーム力を発揮出来ない。それが相場だった。ところが、ダルビッシュは、率先してチームに溶け込み、出来る限りの技を若手に伝授したようだ。第二が、大谷とヌートバー。大谷が二刀流で世界一の投手力とバッティングを発揮し得点源となり、一方、ヌートバーはチームに溶け込んだばかりでなく切り込み隊長としてチームを先導した。この他にも、投手も野手もバッターも、光るものがあった。間違いなく、侍ジャパンは世界1位を不動のものにしているように見えた。東京ドームは、場外のグッズ売り場はごった返していたし、観客席を取るのも大変だったとのこと。ところが、テレビに映るバックネット裏の最上座席はガラガラ。折角最高の席を取ったのに、観に来ない客がいるのかと不思議に思った。調べてみると、見切り席とのこと。スポンサーの宣伝をするため大きな看板を設置したので、打席を見られない席が出来てしまい、販売しなかったとのこと。スポンサーは、カーネクスト、NX、THK。エゴの典型と言える。