未だに進まぬ放射能汚染処理

東日本大震災の発生から12年が経った。2万人が犠牲になり、未だに2553人が行方不明のままとなっている。地震と津波による自然災害だから、被害に遭わぬよう対策するしか防ぐ方法は無い。しかし、問題なのは未だに3万1000人が避難生活を送っていることだ。福島原発事故による放射能汚染のためだ。トリチウムを含む処理水は原発敷地内に溜め込まれ、これ以上貯められないので海洋へ放出することになった。原子炉内の燃料が溶け落ちて固まった燃料デブリの取り出しは、未だに手が付いていない。あと50年経っても処理は終わらないだろう。これほど原発事故の影響は大きく、後処理には時間がかかるのだ。ところが、政府は原発を再稼働することに舵を切った。古い原発を60年以上運転することにしてしまった。熟々懲りない連中だと思う。一方で、大震災当時陸前高田市に住んでいて、津波で父と祖父母を亡くし、実家も流された小学3年生が、今日のWBCで先発投手として登場し、8奪三振で世界レビューした。佐々木朗希投手の活躍は一服の清涼剤といえる。