永久機関の真贋

大阪で永久機関が出来たとのニュース。第一感、マユツバだ。でも、真贋は分からない。大阪府・市が支援して、人工石油の実証実験を行ったとのこと。ドリーム燃料製造装置という。開発したのは、京大名誉教授で立命館大学の今中上席研究員。水と大気中のCO2から人工石油を生成するという。資料によると、水を特殊な光触媒によってラジカル水にして、そこに種油とCO2を加えることで、人工石油が出来るのだと。種油が軽油なら人工軽油ができる。種油が灯油なら人工灯油ができる。種油を加えるのは一回目の反応だけで、二回目以降の反応には新しい種油は要らないと説明している。光触媒は二酸化チタン、鉄、プラチナから成る。この光触媒を水にさらし、ブラックライトを当てるとラジカル水が出来る。種油10リットルとラジカル水8リットルから合成燃料1リットルが生成できる。人工石油の生成コストは、軽油の場合1リットルはたったの14円になるという。でも、エネルギー保存の法則に反している。さて、永久機関は存在するのだろうか?関西のユーモアと考えれば面白いのだが、科学の天に唾を吐くことは出来るのだろうか。