日本の防衛費はクレージー

岸田首相が予算について、防衛費を詳細も示さず倍増すると言っているが、子ども予算は詳細が分からなければ倍増は出来ないと言う。支離滅裂だ。予算とは、実行案があって見積もり金額を積み上げ、懐を見ながら決定するもの。その防衛費の一例を語り出したが、その内容に唖然とする。トマホークを400発購入するという。1発5億円だから2000億円になる。ところが、20年前に石破元防衛相がトマホーク導入を断念した経緯がある。トマホークは飛行機と同じで翼による揚力で飛ぶので、時速は850kmと遅い。敵地に着弾する前に打ち落とされてしまう代物なのだ。備えるならば弾道ミサイルだと言う。一方国会では辻元議員が防衛費の無駄遣いを指摘した。政府は9年前に613億円の無人偵察機グローバルホークを買い、そのあとに維持費が2951億円も掛かっている。しかも、9年経った今でもまだ1機も納入されていないのだという。それだけではない。米空軍が「使い物にならない」として「退役」を決めたポンコツの無人偵察機20機を、日本は多額の税金を投じて購入契約していたのだ。これでは、5年間で総額43兆円もの防衛予算増額が必要になる訳だ。日本の防衛費はクレージーとしか言い様がない。