コロナ第7波も収束を迎えつつある。海外でマスクをつける人は殆ど皆無だ。エリザベス女王の国葬ニュースでもマスクをつけていたのは日本の天皇だけだった。国内でも、政府が屋外で3密でなければマスクを外すよう呼び掛けている。マスクに抵抗感の無い日本人も、やっとマスクから解放される日が近づいている感じがする。ところが、法律は逆行している。政府は秋の臨時国会で旅館業法改正案の提出を目指しているという。現行法では、事業者は原則、マスク不着用の利用者の宿泊を拒んではならないとしてる。改正案では、新型コロナウイルスなど感染症の流行時に、ホテルや旅館を経営する事業者がマスク着用などの感染防止策を客に求め、正当な理由なく拒んだ場合は宿泊を断れるようにする、というのだ。マスク着用、検温、手指消毒などを政令で定める。発熱などの症状がある客に、新型コロナなどに感染していないかどうか報告を求められるようにする。報告を拒めば、宿泊を拒める。2年前に制定すべき法律だったと思う。今はワクチンも普及し、マスク・ファーストの時代ではない。時代遅れを「1周遅れ」と表現するが、この法律は「2周遅れ」と言えそうだ。
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