参院選1票の格差は3.032倍

2022年の参院選の1票の格差は最大3.032倍になる。3倍を超える選挙区は3つある。神奈川県3.032、宮城県3.025、東京都3.014。更に2倍を超える選挙区が21ある。1票の格差について、最大3.00倍だった2019年の参院選について、最高裁は2020年に合憲とする判決を出している。日本は民主主義国家なのだから、1票の格差は限りなく1倍に近くにあらねばならない。3.0倍を是とする最高裁は間違った判断をしていると思う。格差を是正しようとすると、必ず出てくるのが「地方の声が国政に届きにくい」という意見だ。では、3.0倍なら声が届くのだろうか。衆院選でも格差は2倍ある。是正するため10増10減が行なわれる。でも、安倍元首相や細田衆院議長までもが「地方の声が国政に届きにくい」と反対している。結局、3倍であろうが、2倍であろうが、我に不利と見れば反対の声を挙げるのだ。最高裁は、限りない1倍に徹するべきだと思う。その上で、地方の声を国政に届ける仕組みを作るよう、国会に促すべきだと思う。