梅雨明け宣言の無い梅雨明け

天気図から梅雨前線が消えた。週間天気予報は晴れのオンパレードだ。夏の空気に変わってきた。でも、気象庁は梅雨明けを発表しない。何故なのだろう。梅雨明けの定義に厳密なものはない。一応、梅雨前線が遠ざかるか消滅し、太平洋高気圧に広く覆われるようになり、その気象状況が持続する、が目安とされている。その目安からすれば、間違いなく梅雨明けだ。ただ、この状況が例年よりも約1ヶ月も早い。気象庁は、常識に捕らわれ逡巡しているのだろう。そもそも、気象庁による梅雨明け宣言自体に意味があるのだろうか。例年9月になると、気象庁は「梅雨入り」と「梅雨明け」を確定値として発表する。これは統計データとして残るから意味がある。一方、梅雨明け宣言は「そう思う」程度の判断だから、然程重要ではない。もし、意味があるとすれば、大雨災害の時期は過ぎましたよとか、熱中症に気をつけましょう、程度のことだ。気象庁は、サッサと梅雨明け宣言をすべきだと思う。元々気象庁が思う程、国民は気象庁の天気予報を信用していないのだから。