#値上げ受け入れていません

黒田総裁が昨日の講演で、商品の値上げが続くことに対し「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」との見解を示したことが波紋を広げている。この言葉を額面通り取れば「国民は値上げもシャーナイと思っている」という意味になる。当然全方位から批難の声が挙がった。年俸3,500万円の黒田にとっては、許容の範囲かもしれないが、一般庶民にとっては切実だ。黒田は、新型コロナで行動が制限されたことにより貯蓄が増えたと考えたようだ。黒田と庶民の認識は相当ずれている。ネット上では「#値上げ受け入れていません」がツイッターのトレンドになっている。ところが、今日になって黒田の主張は一変した。「昨日の発言は、賃上げの必要性がより高まっているという文脈で申し上げた」と、前言を翻す政治家まがいの言い訳。これ程認識のずれた総裁に金融政策を任せて良いのだろうか。一方で金融バズーカの出口も見つからない。ひょっとすると、黒田は故意に総裁を退くためのタネ「値上げ許容」を撒いたのかもしれない。