日銀は政府の子会社か

安倍元首相の「日銀は政府の子会社だ」発言が波紋を広げている。安倍は「政府の1000兆円の借金の半分は日銀が買っている。日銀は政府の子会社だ。60年の返済満期が来たら何回でも借り換えることが出来るので返済を永遠に延ばすことが出来るので心配することはない」と発言した。勿論野党は日銀の独立性・中立性の観点から問題があると反発している。確かに安倍発言は市場の信認を失う事態を招く恐れはある。でも、現実を見ると、日銀の立ち位置は安倍発言の通りだ。そもそも日銀総裁選びが政争になっている。黒田は安倍により選ばれアベノミクスに沿うよう金融バズーカ砲を放った。日銀は政府の子飼いなのだ。日銀に独立性があるなどとは思いようが無い。日本が1000兆円以上の借金を抱えているのに、何故世界からの信認が崩れないのだろうか。それは、日本政府と日銀は一体だと見ているからだ。安倍のご都合主義は別として、日銀の位置づけを見直す時期だと思う。高橋嘉悦大教授が提案している国の財務表を採り入れるべきだと思う。国には負債だけでなく資産もあるし、日銀もある。これらを全て一覧表にして、国の財政問題を明らかにすべき時だ。