国は地熱発電に本腰を入れるべき

ロシアのウクライナ侵略で、天然ガスが高騰している。日本の発電は天然ガス、石油、石炭に頼っているが、世界的に脱炭素化が求められている。そこで再生可能エネルギーの登場だが、太陽光や風力は天候頼みで、コンスタントな発電には不向きだ。日本にとって最適なエンルギー源は何かを考えてみた。日本は火山国だ。地下には無尽蔵にマグマが横たわっている。日本は地熱発電に最適な地と言える。これを利用しない手はない。しかし、国定公園・国立公園の規制や温泉地からの反発などで、地熱発電の普及が低迷している。天然ガス、石油、石炭がダメで、原子力は福島の後遺症があるので、コンスタントに発電出来るのは地熱しかない。でも、国は地熱に後ろ向きだ。ところが、業務スーパーの神戸物産の創業者が私財を投げ打って、熊本県内で地熱発電所の建設を進めているという。しかも、地熱発電に欠かせない掘削の技術者が、高齢化により人材不足になっている現状を受けて、北海道に地熱に関する専門学校も立ち上げたとのこと。地熱は金もかかるし、当たり外れがある。本来国が率先して取り組むべき仕事だ。この創業者が地熱発電の開発を始めた理由は、日本の食料やエネルギーの自給率が低く、いずれも海外からの輸入に依存している現状を憂いたからだという。さて国は何故憂えないのだろう。