プーチンの細長いテーブル

プーチンの会談の光景が異様だ。長さ10m以上もありそうなテーブルの両端に離れ会談する映像がよく放映される。マクロン仏大統領の時も、ラブロフ外相の時もそうだった。その時は、プーチンの権威主義か、それともコロナ感染が怖いのかと思っていた。ところが、JBpressの記事によると、物理的に遠く離れた着席位置には重要な意味があるという。説明の写真には、プーチンとゲラシモフ参謀総長、ショイグ国防相の会談の様子が映っている。例によって、プーチンは端に座り、参謀総長と国防相は反対側の端に座っている。参謀総長と国防相の前には大きなビデオカメラが設置されている。大きなビデオカメラは、両人への威嚇だという。もしプーチンの思惑に反する発言があれば、後にその映像を証拠に国家反逆罪に問う魂胆とのこと。更に、写真には写っていないが、壁一枚隔てた背後には両人を狙っているいくつもの銃口があるという。なるほど、プーチンとの物理的距離がある訳だ。両人は軍の実権を握り、声一つで軍隊を動かす力はあるが、今は丸腰。プーチンは軍とは別の護衛部隊を持っている。プーチンの号令一つで両人を蜂の巣状に出来る。プーチンの強権の実態が曝かれつつある。