NO WARとнет войныの違い

ロシア国営テレビの生放送中に、プラカード「NO WAR(戦争反対)、プロパガンダを信じるな、この人たちはあなたにうそをついている」を掲げた女性が現れた。ウクライナ侵攻に反対するプラカードを掲げた女性の勇気を称える声が世界中に広がっている。テレビ局の有名アナウンサーの多くが既に辞めて海外に逃避しているというから、テレビ局内での反戦活動が始まっているのかもしれない。ロシアでは、この手の行為は最高15年の刑が科せられることになっている。この女性は即拘束され裁判にかけられ、SNSについて3万円の罰金で釈放され、プラカードについては今のところお咎めが無い。もしヤラセでなければ、その勇気を賞賛したい。でも、何もかも信じられないのがロシアの世界だ。ロシアのテレビは元KGBが支配し、生放送でも8分間遅れて流しているという。そうであれば、有り得ない放送だ。と言うことは、ロシアが意図的に流したことになる。反戦分子への見せしめか、国民のガス抜きか、言論統制していないというアピールか、それとも、市民は戦争に反対しているから経済制裁しないでくれという要求か、裏が有り過ぎてロシアの意図は読みようがない。でも何故戦争反対を英語表記NO WARしたのだろう。ロシア国民に対してアピールするならロシア語нет войныにすべきなのだが。