東日本大震災から11年が過ぎた。死者・行方不明者は2万2207人で、関連死は今も増え続けている。避難者は未だに3万人を超えている。復興予算はハード整備を中心に約31兆円が使われた。国は今年度からの5年間を「第2期復興・創生期間」と位置づけ、復興庁の予算の使い道は、風評被害対策を含めた原子力災害からの復興・再生に約8割。残りが被災者の心のケアや産業、なりわい再生にあてられる。予算はたったの6千億円弱で、復興が本格化した年度の2割に満たない。今年は政府主催の追悼式典は開かれないことになった。最早忘れられた出来事になりそうな気配だ。当時15歳だった男性が撮影した津波の動画が、YouTubeで1200万回再生を超え、注目されている。震災からの時の流れで「風化」を感じ、教訓を伝えようと、公開に至ったという。自分も見たが、改めて津波の怖さが迫ってくる。震災後、幾度となく津波の映像がテレビに流れた。でも、国内の映像は、全て津波に飲み込まれる人々の姿はカットされていた。マスコミは事実を報道しない。事実が報道されていれば、復興はもっと迅速に進んでいたと思う。
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