世界人口の29%しか無い

現在、世界人口の71%が「独裁に分類される国」に住んでいると、スウェーデンと英オックスフォード大学の研究チームが発表した。政治体制を大きく、閉鎖型独裁、選挙による独裁、選挙による民主主義、自由民主主義の四つの類型に分けた。閉鎖型独裁は、中国や北朝鮮などで、国民が政府の最高責任者を選ぶ権利を持っていない。選挙による独裁は、ロシアやインドで、国民は権利を持っているが制約がある。選挙による民主主義は、ブラジルやインドネシアで、自由・公正で複数政党による選挙に参加する権利が保障される。自由民主主義は、米国や西欧や日本で、国民は法の下で平等であり、行政府の動きは立法と裁判所によって制約を受けるという状況にある。独裁型は109カ国で民主型は90カ国なので、独裁型の方が多い。人口で表すと独裁型が71%で民主型が29%となる。民主主義国家が、理想的かというと、そうとも言えないという。民主主義の先進国は、自国の政治に不満を抱いている国民が過半数を占めている国が多い。その主な原因は、自分たちが選んだ政治家に対する懐疑心だ。日本に住んでいると、世界は殆ど自由民主主義の国だと勘違いしてしまう。FACT FULNESSを再読する必要がありそうだ。