デカコーンって

デカコーンが増殖しているようだ。生き物かと思っていたら、そうではない。企業価値が100億ドルを超える未上場企業をデカコーンと呼ぶとのこと。10億ドルを超える未上場企業をユニコーンと呼ぶが、デカコーンとは10倍を意味する国際単位の「デカ」をつけた造語だ。デカコーンに達した企業は、2020年に15社だったが、今年は30社に倍増した。今年デカコーン入りを果たした企業は、米国のハイテク企業が多い。表計算や作業管理のツールを共有し作業を効率化するアプリを手掛ける会社や、販売方法や供給網を改良して経営効率を高める会社や、オンライン決済や送金サービスを手掛ける会社だ。いわゆるDXを手掛ける会社が殆どだ。初めてデカコーンになったのは、あのフェースブックだ。TikTokのバイトダンスは1000億ドルを超えヘクトコーンになっている。一方で、乗り遅れることを恐れるファンドが、実力以上に評価して資金を注ぎ込む傾向もあるという。因みに、日本で最も評価の高い未上場企業は人工知能AI開発のプリファード・ネットワークスだが、評価額は30億ドル程度でデカコーンには達していない。日本ではデジタル庁でチマチマやるよりも、ユニコーンを大切にしてデカコーンを育てる方が手っ取り早やそうだ。