偽装まみれのアベノミクス

安倍政権時代の統計偽装が底無しの体を成している。厚労省の毎月勤労統計の不正、国交省の建設工事受注動態統計の書き換え・二重計上に続き、総務省の消費者物価指数CPIも実態に合っていないと言われている。元凶はアベノミクスだ。アベノミクスの目標GDP600兆円に合わせるために、統計偽装が行なわれたのだ。なかでも国交省の書き換え・二重計上は悪質だ。安倍政権がスタートしてから、国交省が全国の担当者に建設業の受注に関する統計データの改ざんを指示して、実際よりも数字が大きくなるように操作していた。そして昨年、会計検査院がこの改ざんを見つけ、止めるよう指示したが、今度は全国から集められた正しい統計データを国交省の職員が改ざんしていたという。厚労省、国交省、総務省と続けば、官僚個人の仕業ではない。官邸が指示していたのは明白だ。しかもGDPを膨らませるために行なったのは統計偽装だけではない。GDPの算出方法を変更し、企業の研究開発費や防衛装備品などまで組み込んだ。それでも目標を達成出来なかった。岸田政権は、アベノミクスの実態をしっかり検証し、国民に明らかにすべきだと思う。