三省堂「現代」国語辞典

三省堂の国語辞典が約8年ぶりに改訂された。約3500の言葉が加わり、約1100の言葉が消えるとのこと。コギャル、着メロ、携帯メール、マイナスイオン、ウォームビズ、垂直跳び、企業戦士などが消えるという。75歳になる自分にとっては、まだ使っているのに消えるのかと悲しくなる。一方、チル、きゅんきゅん、撮れ高、ぴえん、人流、黙食などが新たに掲載されるという。残念ながら、自分には人流と黙食しか分からない。いや、分からないからこそ、辞典に載る価値があると言えるのかもしれないが。いま自分が所有している三省堂国語辞典は1993年発行の第四版。勿論新しい言葉は載っていないが、これらの消える言葉さえも載っていない。因みに、三省堂国語辞典の編集は、一般の人の生活語彙として広く使われているか、流行語ではなく長く使われているかの2点の視点で決めるという。言葉は生き物だ。自在に変わっていく。「いま使われている言葉」の辞典であるのなら、三省堂現代国語辞典と名を改めるべきだと思うのだが。