ガソリン価格はカルテル

昨日書いた「トリガー条項凍結の解除を 」は誤りだった。ガソリン価格が170円を超えたら政府が石油元売りに5円補填するのは政策の間違いだし、トリガー条項凍結を解除して揮発油税25円の徴収を止めるのも間違いだった。そもそもガソリン価格が170円を超えることがあるのだろうか。新型コロナの影響で2022年3月期の業績予想はプラスにもマイナスにも動いている。その中で通期見通しを上方修正した企業が3割に上る。経済回復による資源価格高騰の恩恵を受けるのが石油元売りや総合商社だ。出光興産は純利益を前期比6.3倍の2200億円と従来予想を1350億円上方修正した。コスモHDは530億円に、ENEOSは1400億円に上方修正した。実は原油価格の高騰で石油元売りは大儲けしているのだ。原油が高いからと言って、ガソリン価格に原油価格高騰に輪を掛けた価格を上乗せしているのだ。これは、まさにカルテルそのもの。政府は、まずこれにメスを入れ、正当なガソリン価格に戻すべきだ。大儲けしている企業に政府が補填するなど言語道断。開いた口が塞がらない。