トリガー条項凍結の解除を

政府はガソリン価格が170円を超えた分は、石油元売りに対し最大5円の範囲で補填し小売価格の上昇を抑制すると発表した。如何にも政府が経済を慮っているように見える。でもそうだろうか。2010年にガソリン価格の高騰時に揮発油税などを引き下げるためのトリガー条項が導入された。トリガー条項とは、高騰時に課税対象である揮発油税と地方揮発油税の特別税率分25.1円を徴収しないようにするもの。ところが、今は東日本大震災の復興財源を確保するため、トリガー条項は一時凍結されている。一方復興予算は大盤振る舞いされ、毎年使い切れず予算を残しているのが現状だ。玉木国民民主代表は「値上げが続々続いているが、主な理由は原油価格の高騰だ。トリガー条項の凍結解除でガソリン価格を25.1円引き下げるべきだ。消費税減税並みの効果が期待できる」とツイートしている。極めて真面な主張だと思う。一方で松野官房長官は記者会見で、トリガー条項の凍結解除に否定的な考えを示した。しかし誰が見てもトリガー条項の凍結を解除する方が、政策として真面であるし、経済効果も期待出来る。政府は経済の立て直しより税金集めを優先している。狂っているとしか言い様がない。