中国の予告無しの電力供給停止

中国が予告無しの電力供給停止を行なったため大混乱しているようだ。換気システムが止まって一酸化炭素中毒事故が発生したり、高層マンションのエレベーターや水道が止まったり、冬に向かって暖房器具の使えないトラブルが発生しているという。しかも、予告無しの電力供給停止はこの先もずっと続く予定だとか。中国の電力の6割は火力発電だ。電力不足の原因は、習近平のカーボンニュートラル目標、温暖化ガス排出制限目標に従って火力発電所の稼働が次々と停止されていることと、石炭不足と言われている。カーボンニュートラル政策により石炭採掘への投資が落ち込み石炭不足となり石炭価格が高騰し、更に豪との関係悪化により豪石炭の輸入がストップしている。中国の電気料金は政府により低価格で抑えられているため、石炭が高騰すれば、電力企業は発電所を稼働させるほど赤字になるので当然停止させることになる。電力利用者の都合など知ったことかということだ。習近平が高邁な目標を掲げることは良い。しかし、自らの政治権力集中のため、経済や人民の暮しを犠牲にするのであれば、中国人民は声を挙げるべきだと思うのだが。