令和のドタバタ政治劇場

自民党総裁選が面白い。河野、岸田、高市、野田の争いになった。己がどれほどの器かは、討論を通していずれ思い知らされることになるはずだ。面白いと思うのは総裁選の裏側だ。派閥の分裂が進んでいる。最大派閥の細田派は、安倍が高市を支持したため、高市と岸田と河野を支持するグループに分かれ出した。麻生派は殆どが河野の支持に回り、甘利などの一部が岸田を支持する。二階派は二階自身の勇退が地盤引き継ぎの迷走でフラフラしている。求心力が無くなるから二階派は空中分解するかもしれない。特筆すべきは、細田派から福田が独立することだ。福田派「党風一新の会」を結成し、若手衆院議員中心に90名程度の会派になりそうだ。最早細田派を超える最大派閥になる気配だ。菅首相が続投していれば、衆院選での自民の惨敗は免れなかったはず。一方立憲民主は共産党と社民党と組んだので、民心は離れる。結局、衆院選は自民圧勝となりそうだ。その最大の功労者は菅になるはずだ。でも、菅には居場所が無い。令和のドタバタ政治劇場の幕は上がっている。