富岳の次ぎ

日本のスパコン「富岳」が8年半ぶりに世界一を奪還したとのニュース。スパコンの世代交代の時期に運良く米中より早く次世代機を投入出来たのが勝因らしい。富岳の計算性能は1秒間に41京回だが、1~2年後には米中が100京回をこなす次世代型を投入してくる見通しとのこと。この分野は常に競争だから、近いうちに抜かれるのは目に見えている。民主政権時代に蓮舫が「2位ではダメなの」と言って、科学進歩を軽視したが、スパコンは今や重要な研究インフラになっている。事実、新型コロナウイルス感染症対策では、富岳を用いて約2千種の既存薬から治療薬候補を選ぶ研究が進んでいる。富岳は、2011年に計算速度で世界一になった国産スパコン「京」だと1年かかる実験を数日でこなせるという。蓮舫の言に従っていれば、日本の科学研究は世界から一周遅れになっていたに違いない。やがて、そのスパコンも量子コンピューターに置き換わる時代が到来することになる。もうそろそろスパコンは2位でも良い。開発の主軸を量子コンピューターに移す時期を迎えていると思う。