絵に描いたイージス・アショア

河野太郎防衛相がミサイル防衛の要と位置付けてきた陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」導入計画の停止を電撃的に発表した。政府がイージス・アショア配備を決めたのは2017年12月。5年後に配備される計画だった。米国が北朝鮮をそそのかしてミサイルの恐怖を日本に植え付けたとも言われている。でも、元々出来損ないのシステムとも言われていた。元々出来損ないだからトラブルも沢山あった。候補地選定調査では計画の杜撰さが配備予定の山口県と秋田県でバレてしまい県民からNOを喰らった。迎撃ミサイルから切り離されるブースターを演習場内に確実に落下させると県民に約束したが、未だに見通しすら立っていない。更には迎撃ミサイルや発射装置の改修も必要であることが判明。改修には数千億円の費用と十数年の期間を要するとの見通し。米側と協議した結果、事実上の断念を宣言したとのこと。導入決定当時の小野寺元防衛相や自民党幹部たちは、日本の防衛をどうするのだと息巻いているという。だが、絵に描いた餅であるイージス・アショアに日本の防衛を託すこと自体が間違っている。これもイージス・アショア絡みのトラブルの一つと言えそうだ。