コロナの検証と備え

大阪府は新型コロナウイルスの第2波に備え、これまでの状況を振り返り検証する大阪府独自の専門家会議を開催した。厚労省のクラスター対策班は既に解散し、8割おじさんも北海道に帰ってしまった。8割おじさんもコロナを振り返って手記を出しているが、経緯説明が多く、検証には値しないのが残念だ。結局クラスター対策は比較的効果的だったが、パンデミックには不安を煽る存在でしかなかったように思う。その点、吉村府知事がパンデミックの最中も事後も前向きに取り組んでいる姿勢が素晴らしく映る。専門家会議の結論は、感染状況の傾向をつかむ指標として直近1週間での累積感染者数の増加率を示すK値が有効、初期のクラスター対策班によるターゲット戦略は効果的、緊急事態宣言の効果は殆ど無い、西浦モデルだけを信じると道を誤る、などだったようだ。吉村府知事は、国を挙げてキチンと検証しないと、国として間違った方向に行くのではないかという強い危機感を持っていると強調した。国はキチンと検証するのだろうか。第2波への備えを進めるのだろうか。これまでの経緯を振り返ると、残念ながら全く期待は出来ない。