サラリーマン川柳への一考

先月末に恒例のサラリーマン川柳コンクールのベスト10が発表された。第1位は「我が家では最強スクラム妻・娘」。ベストとは思わないが、昨年ラグビーが日本中に感動のムーブメントを巻き起こしたのだから、その恩恵に与っているのだろう。まあ良しとしよう。毎年サラ川の時期になると、昨年は何が話題になっていたのだろうかと思い起こす。昨年は、政治的な問題を除けば、ラグビー、キャッシュレス還元、老後2千万円問題というところ。概ねそういうところに的を絞ったサラ川柳が入選したようだ。でも、年代別のベストを見ると面白い。年代別に違うのだ。20~30代の1位は「パプリカを食べない我が子が踊ってる」。40~50代は「我が家では最強スクラム妻・娘」。そして60代以上は「おじさんはスマホ使えずキャッシュです」。まさに世相を反映していると言える。60代の3位には「「還暦は ゴールじゃなくて 通過点」という作品が入っていたが、73歳の自分から見ればまだまだ若い。すでに還暦は遙か向こうに過ぎ去ってしまった。でも、先日生まれて初めてペイペイを使ってみた。ペイバックがあるので、狐につままれたようで、時代が逆流しているように感じた次第。時代は間違いなく狐に摘ままれている。