臭い物のセンサー

コトバンクによると「閣議決定」とは、国政に関する重要事項で、内閣の意思決定が必要なものについて、全閣僚が合意して政府の方針を決定する手続きのこと。法律や条約の公布、法律案・予算案・条約案などの国会提出、政令の決定などに際して行われるとある。この定義によると国政上極めて重要な事柄を決定する日本の重要な意思決定機関だ。だが、安倍政権は3年前に自衛隊幕僚長の「ありがたい発言」に対し、自衛隊法の政治的行為には該当しないとの答弁書を閣議決定した。森友問題で荒れた時期には、昭恵夫人は半分公人であるにも関わらず「昭恵夫人は私人である」と閣議決定した。そして今度は、黒川前検事長の賭けマージャン問題は適正な処分を行ったものと認識しており、再調査の必要はないと閣議決定した。だからこそ閣議決定の意義を振り返る必要がある。閣議決定とは、国政上極めて重要な事柄を決定することだったはず。でも、たかが一検事長の賭けマージャンのために閣議決定する目的は何なのだろう。安倍政権の閣議決定は「臭いものに蓋をする」という意味以外存在はしない。そこで思いついた。この先もし安倍政権が閣議決定をすれば、臭い物が分かるはずだと。結局、閣議決定とは臭い物のセンサーなのだと。