ドーシー vs ザッカーバーグ

SNSは、ツイッターにしてもフェイスブックにしても、同じようなものだと思っていたが、CEOの信念に関しては月とスッポンのようだ。先日ツイッターのドーシーCEOが、収入源の政治広告の掲載を禁止し、トランプのツイートに事実確認が必要だとクレームをつけたことは「トランプ vs ツイッター 」に書いた通りだ。ドーシーは若者としての正義感に満ち溢れている。一方、フェイスブックのザッカーバーグはトランプの暴言を容認している。何故このような相違が生じるのだろう。ザッカーバーグは不思議な人物だ。自身はユダヤ、でもカミサンはチャイナ。極右と極左が同居している。つまり玉虫色なのだ。でも、今のご時世で、庶民の声であるSNSが現権力を容認する道理は無い。案の定、フェイスブック社員がストを起こしたとのニュース。警官が黒人を暴行死させた事件に関するトランプの発言「略奪が始まれば銃撃も始まる」をめぐり、ザッカーバーグの容認方針に反発した担当ディレクターがツイッターでザックCEOを非難した。その後社内でも非難の声が広がっているという。ザックは「表現の自由を尊重するから容認するのだ」と言っているが「泣く子とトランプには勝てない」という信念の無さの表われではないかと思う。