首脳らのコロナ成績表

危機への対応こそ、リーダーとしての資質が問われるものだ。新型コロナウイルス危機への対応で、各国首脳の支持率の変動が鮮明になっている。概ね主要国では首脳の支持率は顕著に上がっているが、例外的に下げている国の首脳もいる。米調査会社モーニング・コンサルトがコロナ危機勃発以降の支持率を調査し発表した。支持率が大幅に上昇したのは、感染拡大に備えて医療体制を早くから整えた独のメルケル、早期に外国人の入国禁止に踏み切った豪のモリソン、コロナとの戦いを戦争と表現した仏のマクロン、いち早くロックダウンした印のモディ、その他加のトルドー、伊のコンテ、英のジョンソン、台の蔡、新のアーダーン等々、数え上げたら切りが無い。一方で、支持率を下げたのは、米のトランプ、伯のボルソナロそして日本の安倍の三羽烏。経済優先の人命無視が評価を下げた。安倍に至っては、東京五輪の行方、習近平の訪日予定で非常事態宣言を遅らせたばかりか、対策が悉く後手を踏み、有効な対策が打てず国民の自主性に頼るだけ。しかも、ドサクサに紛れ黒川法案を通過させようとした。コロナより我が身大事のための黒川だったのだ。国民が愛想を尽かすのは当たり前。然るべくして支持率は危険水域の30%を割った。