危機で見えてきたもの

安倍首相が39県について非常事態宣言の解除を表明した。例によってプロンプターを読みながらの記者会見が始まった。でも、自分は会見のテレビ放送は見なかった。内容は予め知らされていたし、安倍のまどろっこしいトークを聞くのはイライラするからだ。後からテレビ局が要領よくまとめたものを見る方が、よっぽど理解し易い。よくもまーいつも玉虫色に曖昧にするものだなーと感心した。危機に瀕すると、色んなものが見えてくる。安倍一強なんて幻で、最弱な首相であることが丸見えになった。他の閣僚も野党も主体的に動けず全く役に立たないことが分かった。日本の官僚は優秀と言われていたが、危機には全く無能であることが証明された。迅速に有効な政策を打つことが出来ず、全てを国民の自主性だけに丸投げする政治スタイルであることも分かった。しかも、感染拡大は国民の所為にする無責任さも分かった。IT、ITと叫びながら、未だに官庁は時代遅れの紙文化であることがバレバレになった。西欧では休業要請と補償は表裏一体なのに、日本では決して補償しないという非常識が存在していた。社会を建て直すため国民が主権を取り戻す時代が到来したとも言えそうだ。