PCR検査あれこれ

PCR検査数が一向に増えない。先日山中京大教授が安倍首相に、大学を使えば検査機も多く検査に慣れているので2万がすぐに10万になると進言した。でも増えない。厚労省と大学が縦割り行政になっているからだ。厚労省は全ての検査を保健所で囲い込もうとしている。保健所はオーバーワークでパンク寸前だが、厚労省は動かない。加藤厚労相も安倍も縦割りを突き崩す力が無い。何ともリーダーシップの無いリーダーたちだ。各県が出口戦略の1指標として陽性率を上げている。ところが、陽性率の定義がバラバラで比較が出来ない。定義は厚労省が前もってすべきだったが、未だになされていない。慈恵医大は独自でPCR検査体制を構築した。通常の保険適用の検査は最低1万3500円で所要日数が約5日だが、慈恵医大では800円で即日に結果が判明するという。ところが、慈恵医大は保険適用を避けている。検査前に感染者と非感染者の区別は出来ない。厚労省令「保険医療機関及び保険医療養担当規則」では、病気でもない人を対象に、保険診療をしてはいけないと定めているから、非感染者の検査は違法になるかもしれないグレーゾーンになるからだ。厚労相か首相が特例を出せば即解決するが、する気配も無い。結局PCR検査数が増えないのは、間違いなく安倍首相と加藤厚労相のリーダーシップの欠如によると言えそうだ。