コロナ対策のエビデンス

コロナ対策として、ロックダウンや集団免疫作戦などが行われているが、実際の効果の有無が明らかになりつつあるようだ。英イースト・アングリア大学の研究チームが欧州30カ国を対象に、施策と感染者数や死亡者数の相関を分析した結果を発表した。それによると、休校や大規模集会の禁止は、感染拡大の抑制に効果があった。レストランやバー、レジャー施設、イベント会場の閉鎖も感染拡大の抑制に寄与した。しかし、外出禁止や上記以外の営業停止は、顕著な効果は認められなかった。また公共の場所でのマスク着用の義務化にも特段の効果は確認されていない。外出禁止は、新型コロナウイルス感染症の発生率の減少との相関がなく、むしろ外出禁止の日数が増えるほど、感染者数は増加したという。これがエビデンスだ。このエビデンスをベースにすれば、ソーシャル・ディスタンシングを守ることが重要だ。ロックダウンと同等の接触8割減や一律営業停止は度が過ぎている。更に、いま日本では自粛要請に応じない人を攻撃する自粛警察が問題化している。コロナだけに、熱に浮かされ過ぎているとしか言い様がない。